昨今、九谷焼の焼成は電気窯やガス窯が大半を占めるようになりましたが、伝統的な薪で焚く錦窯の焼成を加賀九谷陶磁器協同組合が企画し毎年、山代温泉の窯跡展示館で行います。本日はその様子を見てきました。
錦窯と呼ばれる絵付をした後に800度くらいで焼成する窯に加賀の九谷焼を持ちより行いました。九谷美陶園の器も焼いてもらいました。
朝八時から夕方五時くらいまで松の薪を斧で割って火をくべました。その日は小雨が降っていましたが、窯のまわりは火の熱さと皆の期待で熱気にあふれていました。昔は温度計もないのでどのくらいの温度かは経験と勘を頼りに窯を焚いていました。昔の先輩方の苦労の積み重ねで今の九谷焼業界が続いてきてる事に感慨深く考える1日でした。